由布姫様の供養塔

由布姫様の供養塔

この供養塔は、お墓として紹介されることもありますが、あくまでも供養して差し上げるために建立したものです。(一部墓という文字も使われているため揚げ足を取る方もおりますが・・・)
これは、小説「風林火山」(井上 靖著)の中での由布姫様として登場する諏訪のお姫様が当院で療養していたと描かれているため、昭和38年(1963)に供養塔を建立しました。

この姫は諏訪頼重の娘で、武田勝頼の母にあたりますが、実名・本名は残されておりませんのでそれぞれの作者によって「諏訪御寮人」「湖衣姫」などと呼称されています。

そこで、ここでは井上靖先生の小説によって重要な舞台として描かれているため「由布姫様の供養塔」としています。

塔は正室の三条夫人の宝篋印塔(ほうきょういんとう)を模してあり、石質も同じ佐久石ですが、大きさは正室に遠慮して半分の高さです。
お墓と呼ばれるものは、伊那市高遠町の建福寺に存在しますが、このお墓も勝頼が高遠藩主の時にどこからか移したといわれているため、どこにあったものかは分かりませんが、いずれにしましても縁があったところで供養をして差し上げるのに何も問題はないと思います。
この先は私見ですが、当院は昔から祈願寺であったため境内地には本来お墓と称されるものはひとつもないので、姫の墓もここではなく諏訪家の関係したどこかにあったのではないかと思われます。

由布姫様の供養塔全景

由布姫の供養塔全景

 

由布姫の供養塔近景

由布姫の供養塔近景